Matthews' Issue

アメカジオンラインショップのマニアックブログ。アメリカンカジュアルは面白い!

デザインと色についての考察

      2017/03/25


F/CE.® のTravel Backpackをオンラインストアにアップしました。

昨今の素材タグをありがたがる風潮を小バカにする小ささw

またしてもINVISTA社の基準を見事クリアしたCORDURA NYLON製。今回はシーズンテーマのドイツにちなんだGerman clothに織り上げた生地を使っています。

 

German cloth(ジャーマンクロス)は、その昔ドイツ軍に採用されたことでそう呼ばれるようになった生地なのですが、ドビー織機なる機械による織りで、細かく規則的な織り模様が特徴です。

例えばミリタリー出身のチノクロスと、作業着出身のキャンバスやデニムを比べればすぐ分かることですが、ミリタリースペックには動きを妨げないしなやかさと、そして何より耐久性のために目を詰めてみっちり織ることで光沢が出やすいのも特徴です(まあ、本物はその後出るとこ出るのでズタボロになっちゃいますけどね……)。


このGerman cloth CORDURA NYLONは、通常のものとは一味違う表情があって、凹凸の具合はTUMIなどでも使われているバリスティックナイロンっぽく見えます。それでいてあそこまで硬くも重くもありません。

ありそうでなかなかないとか、一線を画すなんて言いませんけど、ブルーとグレーとグリーンが混ざった油絵の具のような、これもジャーマンクロスのオリーブグリーンをアレンジしたオリジナルカラー。結構珍しい色使いと思います。


横から見ると分かりやすい、ヨットの帆のような変型三角形。底面がナナメってます。サイドにあるクロスストラップで底面を持ち上げて荷物をホールドするつくりになってるんですね。この位の容量(33L)のBackpackは自立するよう底面がフラットであるのがお約束なのですが、

 

デザインに振り切った結果こうなりました。



3室構造になっていて、メイン室にはラップトップPCや大判の雑誌が入れられるポケットが付いています。サブ室にはマルチプルポケット付き。底面がナナメなので、メイン室が自然と大きく開くのが特徴。クロスストラップがストッパーになるので、どちゃ~と開きすぎることもありません。

外ポケットは財布やハンドタオルやサングラスなどなど、さっと取り出したい小物を、バッグを下ろさずに使える縦ジップがありがたいです。

two-night backpacking trip gear / mil8

実はこのナナメ底面、デザインだけではないんです。本来バッグパッキングでは重たいものは一番底には収めません。重心が低いと下から引っ張られるかのようなフィーリングになって、より重く感じると言います。でもデイリーユースでそんなシビアにパッキングなんてしませんから、やっぱり重たいものは底に置きがち。


そこでこのナナメ底面&クロスストラップが、下からググッと持ち上げるようなホールド感を生み出します。デザインというと、とかく見た目だけを意識したように捉えられがちですが、

 

効果を生み出すのもまたデザインの役割

 

ということになりますね。

今シーズンから採用の背面パッドは人工工学に基づいた設計で、熱を逃がしやすくしています。ショルダーストラップの裏もメッシュにしてあったりと、専門メーカーではないブランドなのにゴリゴリのスペックです。大体「CORDURA®印がもらえるオリジナルファブリック作ろう」というアイディアからして普通じゃないですよ。


それともうひとつ。

こちらブラックバージョンのストラップホルダー。十字型になってるものを初めて見ましたが、聞けばこれも型から起こしたオリジナルパーツだとか。

型からのオリジナルパーツを複数の色で作ると、メーカーは使い切れなかったパーツストックを色数の分だけ抱えることになるので、一色を使い回すことも少なくないところ、白いブランドタグとクオリティーラベルを除けば、ブラックバージョンはそのストラップホルダーもジップテープもレザーパーツもショルダーストラップ裏のメッシュも全て黒、黒、黒。作った後で墨汁の沼にでも漬け込んだのかっていうくらい真っ黒です。

せっかく作るものだからと、妥協せずピンボケにしない姿勢は素晴らしいですね。皆さんの手元に行くのは1色だけとしても、売り手としてはそんな風に思います。

 

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