Matthews' Issue

アメカジオンラインショップのマニアックブログ。アメリカンカジュアルは面白い!

Mod. Mod. Mod.

      2017/11/18


フライトジャケットの歴史は素材と仕様の変更の歴史でもあります。

動物の革や毛を使ったものに始まり、時代や技術とともにコットンやナイロン、高難燃性のノーメックスへと変更されてきました。

By United States Army Air Forces

By A1C Dillon Davis

戦闘機の高速化などにともない、大型化したヘルメットに干渉する襟の防寒用ファーも排除されます。回収してニットリブに変更されたジャケットは、『Mod.』(Modified=変更された)と表記されました。

現行品は写真のようにニットリブですらなく、フライトジャケットはどんどんシンプルになっていきました。


はい、前解説はここまで。

本日はF/CE.® のREVERSIBLE INNER DOWN です。

フライトジャケットをどんどん改良して、簡素化していったらこんな感じじゃないかなと思ったのです。


リブも何もないプレーンな丸首に、ポケット周りのディティールもごくシンプル。ドローコードの類も一切ありません。

カバーオールやマウンテンパーカなどを重ねてもスッキリした着合わせができるよう削ぎ落したシンプルディティール。



【Outer】
 F/CE.® REVERSIBLE INNER DOWN
【Sweat】
 Warehouse Hooded Sweat
【Pants】
 Lee The Archive 101Z
【Shoes】
 Vans Slip-on

これ一枚でも戦闘力は十分です。個人的にはちょっとユルめな合わせがツボです。

色々試してみましたが、シャツ襟よりも丸首やフード付きがハマりやすいですね(ジャケットに襟がないからこんなにスッキリ!)。


これでLサイズ。着丈はヒップ1/3隠れる程度です。



【Outer】
 F/CE.® REVERSIBLE INNER DOWN
【Tee】
 Topaz Long Sleeve Henry Neck
【Pants】
 Lee The Archive 101Z
【Accessories】
 FARIBAULT WOOLEN MILL CO. Wool scarf
【Boots】
 Danner Explorer

薄手といえど中身は高品質なヨーロピアンホワイトダックダウンです。

重ね着をたくさんするよりは、首や手先などをピンポイントでカバーした方が効果的です(襟がないからマフラーを巻いてもスッキリ!)。

ダウンジャケットって、かさ張るのが標準で、見た目も目立つ分コーディネートが難しかったりします。このREVERSIBLE INNER DOWN はボリュームもディテールもごくおとなしいダウンだから組み合わせもしやすいと思います!


ダウンという素材はそれ自体が暖かいのではなく、最強クラスの断熱材である空気を間に溜めこむことで冷気が体温に及ぶのを防いでくれるんですね。元から持つ熱を冷やさないから暖かいという仕組みです。

空気を取り込みやすくなおかつ軽い。軽いという特長が毛皮と異なる点です。

そんなダウンは濡れるとかさがしぼんで空気を取り込めなくなり保温性が格段に落ちてしまうため、水を避けるのは必須機能です。

そこで防水透湿性に優れたPliantex(プライアンテックス)です。

この素材の凄いところは、透湿防水に加えて防風性と伸縮性も備えている点です。伸びるということは密度が薄くなるということですから、従来なら矛盾する機能なのです。

そもそもはPatagonia からの、

「ポリエステル製で通気性防水性は当然、しかもストレッチが効いて肌触りもいい生地作って」

という無理難題オファーから生まれたPliantex(強気だわ……)。

ナイロンではなく柔らかいポリエステル素材にそこはかとないストレッチが効いているのでメチャふんわりです。防寒アウターを着ている感覚もあまりないのです。


生産担当の滋賀県米原市にあるNANGA は、ウインターキャンパーには名の知られたジャパンメイドのダウンシュラフ&ウエアメーカーです。

ダウン自体はヨーロッパからの輸入ですが、洗浄から縫製を国内で行う丁寧なつくりに定評があります。

ひと昔前、ダウンジャケットと言えばウインターアクティビティーが盛んでデザインも凝っている北米・ヨーロッパのブランド二強の独占状態でしたが、近年は日本のブランドもよく耳にするようになりました。


その一角は何と言ってもデサントの水沢ダウン。

現物を見たことがなかったので行ってみました。

「薄っ!」

スタッフさん曰く、小さなステッチ穴からも暖かい空気が逃げていくことが実験で分かったので、キルティングステッチも入れず圧接着にすることで少ないダウン量でも十分保温できるんです、んだそう。

しかし厚い、重い、硬いで育ってきたアメカジおっさんには、「う~ このボリュームで10万超えか~~」

ちょっと財布のヒモは緩みそうにありません(裏地のニットもプリントだったしな……)。

そう考えると同じダックダウンの日本製でF/CE.® のプライスは良心的といえます。同じダックダウンなのに何とかグースって名前のとこよりももちろん。

両面潔い黒&黒

REVERSIBLE INNER DOWN ‐ Matthews Online Store

 

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