Matthews' Issue

アメカジオンラインショップのマニアックブログ。アメリカンカジュアルは面白い!

いいものはいいって言わないと

   

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ファッション編

いつもは何だかんだと話し込んでしまうことが多い2階の主も、最後の祭の主役ともなると表で一服しながらゆっくりとというワケにはいかず、これ良い機会と久しぶりにHeller's Cafeの服をじっくり見ました。

例えばウエアハウスの作るジーンズは、基となるオリジナルヴィンテージがあるといってもかなりウエアハウスのものになってきています

勤務していた頃は、休みの日にとあるショップに置いてあるジーンズの縫製に見覚えがあり、「あそこのオリジナルジーンズってもしかして……」と後日本社に訊いてみると、「おう、あれはウチでの別注。よく知ってんな」ということも何度かありました。

今はもうその感覚は失せてしまいましたが、ジーンズとスウェット、シャンブレー系のワークシャツからは、ネームがなくとも縫製や生地感に「これは覚えがあるぞ……」というようなウエアハウスらしさが感じられていました。
(よく名の知れた古参ジーンズメーカーのものは、私が感じたことがないだけで、どこのも"らしさ"は出ているんだと思います。)

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ポケットフラップのコインポケットや2枚仕立てのベルト帯。凝りまくりなのです

でもHeller's Cafeのアイテムからは、作っているのが分かっていながら"らしさ"がほとんど感じ取れません。

元ネタのヴィンテージがかなり古い分そのローカル色もかなり強く、同じブラウンダックのワークパンツでも、ブランドが違えば生地の色味や質感、縫製仕様なども全く違っていたりするのでしょう。仕様書(工場への生産説明書みたいなもの)への書き込みは膨大なものになっているはずです。"らしさ"は、言い方を変えれば勝手知ったる職人の手癖でもあります。いつもの「指先が覚えている」縫い方が出来ないHeller's Cafeは、その分めちゃくちゃ丁寧に作ってあります。

「Heller's Cafe以外で手を抜いてるみたいな言い方すんな!」と怒られるかもしれませんが、そんなつもりは全くなく、でもHeller's Cafeのレザージャケットのネル地ライニングとか、生地感も縫い込みも見てて惚れ惚れします(写真を撮っておくべきだった!)。ひと言でいうと「リッチな服だよなあ」って思います。

音楽編


アルバムリリース毎の来日公演、東京は2012年の渋谷公会堂、2014年の渋公、AX+追加公演に続いて今回はついに武道館。

北米をぐるぐる回る怒涛のライブスケジュールに、英語も大して通じない日本をわざわざ組み込んでくれるのは、CD売れてるしチケット完売するからですよね。4年前より確実に若い客層が増えてました。私たちの前の席はOLさん2人連れでしたもの。ちょっとびっくり。マドンナファンに申し訳ないくらいの19時ビッタリのオンタイムで始まったのも親愛の情の成せる業かと。

10人以上の大所帯ながら、タイミングやピッチのズレもほとんどないのは初来日の渋公の頃から変わらずでしたが、よりシャープになった感じですね。ベーシストが替わってしまったこと以外は文句付けようのないステージング。ネットにオフィシャル音源上がっていますけど、あの圧巻のツインドラムソロの音圧は現場の特権ですねえ。

「んー何つうか、武道館で観たいバンドじゃないんですよねえ」などと知った風な事言ってすいませんでした。まさかダフ屋出てるとは思わなかった。またお待ちしてます。

映画編


ただのアイドル女優映画と思うなかれ。私に『バクマン。』(映画の方)を勧めてくれた20代の後輩に、「お前『ちはやふる』観たか? あれ観といた方がいいぞ」と話したら、「え、見たんすか?だってあれ少女マンガでしょ?」とネット世代らしからぬ答えが返ってきました。

確かに最近のマンガ原作に頼った邦画の多さにため息付きたくなる気持ちも分かりますし、僕も期待どころか観に行くつもりもありませんでしたが、いざ公開されてみるとネットで絶賛の嵐。あるツイッターのレビューを見て、そうまで言うならと観に行ったこれがむちゃくちゃ面白い。ちなみに事前知識としては「女の子がかるたやる」くらいでした。

スクリーン上で人目を惹く華があるのは当然として、『海街diary』がサッカー板でまとめられるほどの運動神経(相当リハーサル重ねたとしても、右足で相手の裏取って、左足でパスって何気に両足使えてますもの)の広瀬すずはハイスピードカメラでのスローモー映像も様になるしダッシュの姿勢も良いし、その上白目で笑いも取れる。

この映画の素晴らしいのは、主役としての広瀬すずをしっかり打ち出していながら、テーマとしては二人の男子部員のちょっとした成長物語にもなっているところです。中高生時代に何らかの挫折を経験したことのある男性(つまりほぼ全員)こそ共感できるシーンてんこ盛りです。脚本めちゃくちゃ練られてます。

現在公開されているのは上の句(前編)だけですが、一本の映画としてきちんと成り立ってもいて(しかも完成度満足度高い)、原作者や原作ファンも絶賛、しかも演者や試写済みの人たちによれば下の句(後編)の方がスゴいとのことで、今後原作ありモノを撮る側のハードルは相当上がってしまうんじゃないでしょうかね。

ライムスター宇多丸氏も何だかんだ言いながら大絶賛です。

ね、ほんとそう思います。

私が心得があるのはファッションについてだけですが、採り入れることでどのくらいその人の毎日をふくよかに出来るかという接点を色々な方向から見せるのが役割かなと思ってます。バックが打てなくて勝ち星付かないんじゃパーフェクトピッチングも意味半減です。モノはいいんだから。

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