Matthews' Issue

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WAREHOUSE の1001XX

      2013/12/15

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繰り返される素材への追求

ウエアハウスのリニューアルされた1001XX。発表されてから発売を心待ちにしていた方も多いと思います。Matthews への入荷は今回が初ですが、初回生産分のデリバリーからは暫く経っていますので、既に穿いているという人もいらっしゃると思います。

「今回は1930年代のデニムバナーから糸を採るからな」 という話を初めて聞いた時は、(デッドストックから糸を採ったこともあったはずだし、あれかな、ミシンかけたりすると生地組成が崩れたりするのかな…?)というような想像をしましたが、これは的外れ(笑)。糸組成を調べるために一定以上の長さが欲しかったんだそうです。

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ビッグサイズのヴィンテージジーンズからは最大限に採れたとしても緯糸(よこいと) 数十センチ。もちろん経糸(たていと) ならもっと長く採れますが、インディゴで染まってしまってはリサーチには不向きです。そこで生地を織り幅いっぱいに使っているバナーを思いついたそうです。両耳生地であれば緯糸(よこいと) は切れずに繋がっているわけですから、原反幅の2倍3倍と数メートルに亘って採取出来るんですね。なるほど。

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メーカーそれぞれのデニムへのアプローチ

言われてみれば単純なハナシではありますが、1900年代前半の、本家Levi's のコンディションのいいバナーなんてそう簡単に見つかるものではないはず。それに一部とはいえ実際にバラすとなると勇気が要りますよね(笑)。

以前、あるメーカーは糸ムラを再現するために、ヴィンテージジーンズの糸の撚りをスキャニングしてコンピューター経由で紡績工程を行っていました。それだとおそらくその撚り方を一定の長さで繰り返すことになり、「(不規則に起こる) 糸ムラを規則的に作る」 ということになります。さらに生地や製品になる過程で不規則さは増すと思いますが、ウエアハウスはあくまで素材と紡績機の特徴によって生まれるナチュラルさを追いかけているわけですね。

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今回のリニューアルでは縫製や金属パーツも見直されていますが、コットンや紡績度合いが変わったことでインディゴの染まり具合や織った時の面(つら)など、バナーという思いつきから製品サンプルに至るまでやってみないと分からないことも結構有ったのではないかと想像します。15年以上もデニム作ってきていても、たぶん。

服装品の生産の安定化はイコール近代化ですからね。前近代のものづくりをベースからやろうとすれば自ずと不安定さと向き合うことになります。

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アメリカ産とオーストラリア産のブレンド、アメリカ・メンフィス産の単一使用を経て、今回は糸の特徴を踏まえて、メンフィスを含むアメリカ3州原産のコットンをブレンドしています。少し毛羽立ちが強く、さっくりとしたドライ感があり、それでいて柔らかい肌触りはオリジナルデニムと呼ぶにふさわしい、この独特な質感は現行品ではそうお目にかかれな……

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伝統的な色落ちに

あ、あるな。似ているデニム。ウエアハウスが昨年織った1001XX 用のデニムも相当イイと思います。もう生産していないので 「現行品」 ではないのかも知れませんが(短かったなー……)。

昨年のものと比べますと、今回のXX デニムは少し毛羽立ちが強くて柔らかいですね。縮みも大きいので洗いたては少しきつく感じることもありそうです。Tシャツやスウェットもですが、縮みの大きさは伸びに比例しますから、縮みも暫くすると気にならなくなると思います。

色落ちは穿きこんでいかないとこればっかりは分かりませんが、雰囲気としては中厚でムラの強い糸撚りとテンションの緩い織りということで、伝統的な (もうそう言ってもイイですよね) 1001XX の色に近いのではないかと想像します。

ウエスト31インチ。何とかボタン留まりました(笑)

ウエスト31インチ。何とかボタン留まりました(笑)

これはむかーし穿いていた1001XX です。点で色落ちしている感じが分かりますね。濃紺から明るいブルーのグラデーションの中に細かいタテ落ちがあって、奥行きのあるいい雰囲気と自賛しておきます。こういう濃淡差のある色がお好きな方はジャストサイズに近いところを選ぶといいと思います。もう今の僕にはムリですが(笑)。

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このジーンズ、とてもイイ出来なのですが、やっぱりその良さは伝えきれません。以前の1001XX についてのエントリも合わせて読んでいただくと、長い時間の積み重ねでバランスが取れているから一見普通に見える、でも何となく普通じゃないような……という独特の雰囲気のあるジーンズが作れるようになったというのが、ダイジェスト版として届くかなと思います。
(写真のお粗末さは見逃してください)
2010.10.12 “1001XX 15th Anniversary Limited”
2011.05.22  brand-new

ジェットストLeeー…

ジェットストLeeー…

ここ2年半、ずっとLee を愛用してきましたが、3本ともボチボチな色具合になってきましたので、私もこのタイミングで久々にLevi's タイプにトライしようと思います。どちらにしましょうかね。

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オンラインストアにも掲載してありますので、いいジーンズを長く穿きたい方、ご覧くださいね!⇒ Matthews Online Store

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