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ストレッチデニムのリペア

      2013/12/26

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神の啓示か

この天気はきっと神様が「はよリペアやれや」と、のたもうておいでなのだと解釈しました。ストレッチデニムはいままで裾上げくらいしか機会がありませんでしたが、本格的にリペアをやります。

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しかし細い(笑)。True Religion のレディースです。あまり本意ではないのですが、これはさすがに脇割りを開かないとミシンを掛けられません。

「脇割りを開く」 というのは、アウトシームのステッチを解いて筒になっている部分を一枚布にすることです。こうするとミシン針の患部へのアプローチがとっても楽になるのですが、穿きこんでいるデニム地の場合は伸びているせいで前身後ろ身の生地長が合っていないことも多く、穴を塞いだ後のサイドステッチの復旧が難しいんですよね。あと、必要ないところまで壊したくない、という理由もありますが。

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今回はストレッチものなので生地が伸びきってしまっていることもなく、脇割りもポリエステル糸だったので、まぁ復旧しづらいこともなさそうですし。そもそもこのワタリ幅はそのままではミシン掛け不可能です(笑)。

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アイロンで生地を均してから補強芯を貼ります。この時点で貼った部分のストレッチは利かなくなります。ストレッチジーンズをリペアするにあたって難しいのは、特徴である伸縮性が工業用ミシンのハイパワーをうまく逃がしちゃうんですよね。で、結果的に生地が攣ったりするのです。

伸びやすい、は洗濯不足の綿生地にも言えることで、あまりにもひどい場合は 「もっとちゃんと洗ってきて」 と僕は突っ返してしまいますが、キレイに直したいなら自分で出来る限りのキレイな状態にしてから修理に臨むのが正しい姿です。

-intermission- 下糸切れのためボビン巻き直しです

-intermission- 下糸切れのためボビン巻き直しです

穴を塞ぐには補強芯を貼らない訳にいきませんし、これからも穿くのにガチガチに固めるのもいかがなものか。ミシンピッチをいじったり、抑えのテンションを緩めたり、そのあたりは中間を探りながらやっていきます。油圧ショベルのグラップルで生卵つまみ上げるようなものです、極端ですが。

なるほど、だからバックヨーク部分も生地使いはタテ目なんですね

なーるほど、だからバックヨーク部分も生地使いはタテ目なのね

女子のニーズはそういうことね

それでも伸び伸びになっちゃったらどうしようと思いながらいじっていて気づきましたが、これ、縦方向にはストレッチ利いてないんですね。経糸(たていと)はインディゴ染めしないとだめですもんね。これならミシンの影響も少なく済みそうです。

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穴が開いたといってもアイロンで均してみれば経糸が切れただけ程度だったので、粗いステッチで塞がってしまったのですが、お金をいただいてる以上これで終わりというのも何ですし、

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こんな感じに仕上げました。いつものリペアに比べれば 「あまめ」 にしましたが、それでも周囲の生地より硬くなってますし、自分で穿かない種類のパンツだけにこの先どうなるかちょっとリサーチ続ける必要アリですね。

ということでSUZUKI さん、今週末のお渡し間に合いそうです。もう1本が出来上がったら連絡しますね。

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