Matthews' Issue

アメカジオンラインショップのマニアックブログ。アメリカンカジュアルは面白い!

ファッションにみるタモリの凄さ

      2018/03/29

味はまあまあ。そもそも甘いコーヒーはあんまりでして・・・

味はまあまあ。そもそも甘いコーヒーはあんまりでして・・・


このポスターがパッと目に留まったとき、

 

「やべぇタモリ超かっけえ」

 

と不意に思ったのです。ちょっと声に出るくらいに。

タキシードも蝶タイもバッチリ。最近はNHKのアナウンサーですら緩いノットでニュース読んでいるのがつい目についてしまう画面の向こう側なのですが、タモリはいつもビシっと結んでいます(しかしセオリーのウイングカラーシャツではないところにちょっとした曲者感もにじませつつ)。

ノータイの時でもポケットチーフやカーディガンなどアレンジもぬかりなく、ネクタイを外しただけの閣僚のとっぽいクールビズなんかとは訳が違います。

背広は誂えているそうなので当然フィットしていますし、コーディネートはもちろんスタイリスト仕事なのでしょうが、タモリのスーツのハマり具合はなぜなんでしょう? ガタイのいい松平健ならともかく(タキシードの似合う芸能人として一番に頭に浮かびました)、タモリは身長160センチほどで体格や恰幅もさほど良いようには見えません。

発言から読み解いてみて気づきましたよ、ファッションピープルとしてのタモリの凄さに。

ファッション業界にとっても珠玉の言葉

『27時間テレビをふりかえって、団結団結と言って、団結したんですけど、そのぶん、国民から離れたかもしれません。テレビを見ていてくれた方々、そして見ない方にも感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。』

テレビを見ている人と見ていない人に感謝。つまりテレビカメラの向こう側。目の前にいない人たち。

『視聴者の皆様方から、私にたくさんの価値を付けていただき、またこのみすぼらしい身に、たくさんのきれいな衣装を着せていただきました。』

タレントとしての価値は見られ続けていたことで付いたもの。見られていることをずーーーっと意識していたということですよね。しかも自分の視界にいない人たちの分まで。

しつこいようですがオシャレは自己申告制ではなく承認制。そこまで意識を大きく広げているんですから衣装がサマになるはずですよ。

さらに、

『反省はしない。反省ばかりしてるとバカバカしくてこれから先、やっていけない』

意識的な経験の積み重ねはしない。”経験の積み重ね”って、”実力”とほぼ同義だと思うんですが、そんなものいらないって言っちゃうんですねこの人。

『(番組が終わってしまって寂しいからいいともメンバーと)ベタベタしたい』

大ベテランタレントにしてこの明け透けな欲求。自分の冠番組にもかかわらず、生放送に遅刻(というかほとんど無断欠勤)してきた出演者を怒ることも全くなかったそうです(プロデューサーとか周りがめちゃめちゃ怒ってるんでしょうけど)が、自分の仕事に当てはめてみたら怒らないなんてまずムリです。ペナルティーとか本人のためにというより、単なる不満と怒りのはけ口としてや、「ナメられちゃいかんしガツンとやっとくか」という今流行りのマウンティング、示威行為の意味合いのほうが大きいですきっと……。

 

タモリは、いやタモさんは、自分が周りにどう見られていることをこれだけ解って振る舞っていながら、どう見られても構わないと肩の力は抜けている。これはひとつの究極のかたちですよ。

何も考えてないのではなくて、主観と客観のバランスがちょうどよく収まっているからこその自然体。だってもうすぐ70歳ですよ? いまコンビニのレジ前や電車やバスのなかで周りにイライラカリカリして文句言ってる頑固ジイさんがどれだけ多いことか。

タモさんはその稀有な軽さと柔らかさで、オーダーメイドのジャケットをバサッと脱いでイグアナのモノマネやっちゃうんですもの。すげえカッコいいですよ。

 

服も通販で買ってる設定なのかしら

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さて、話変わって例のドラマ、皆さん観てます? 劇中で着ているTシャツ、バカ売れなんですって。

いや、いいことだと思いますよ。アメカジ界隈で景気のいい話は久しぶりに聞きましたし、いまだ影響力健在でスゴいなって思います。

でもあれカッコいいな欲しいなと思ったとしたら、彼が着ているからですよね?

 

やっぱりまず人ありきなんですって。

VANS off the wall / cless

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