Matthews' Issue

アメカジオンラインショップのマニアックブログ。アメリカンカジュアルは面白い!

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      2014/01/10

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先日入荷してきたウエアハウスの新しい1001XX です。諸事情によりブログアップが延ばし延ばしになっていました。

15周年モデルを経てリリースされたウエアハウスの新定番ジーンズですから、もうこの状態でオーラというか歴史を感じます。確かにcentennial などに比べればまだまだなのかも知れませんが、素材・織り・染色・縫製と全てに真摯に取り組んできた成果が見て取れます。

20年ほど前に始まった日本のヴィンテージジーンズブームと、レプリカジーンズブランドの設立。僕が本格的に販売の仕事を始めた頃は、あるブランドが熱狂的な人気を誇っていて、入荷すると店頭に並ぶ間もなく右から左に流れていっていました。耳付き、インディゴ、チェーンステッチ等々色々なワードが飛び交っていて(雑誌も然り )、何を持ってヴィンテージ的なのか?というのを、店頭での接客を通じてお客さんと同時に僕自身も探っているような、そんな毎日でした。

ある時店に見慣れない革パッチのジーンズが入ってきて 「これどこすか?」。

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ウエアハウスはどちらかというと後発のメーカーです。初めて見た時からヨソのブランドとは違う光る何か……を感じたわけではありませんでした。正直に言いますと 「ここちゃんと巻いてる(巻き縫い)んだな~」 位の認識でした。スミマセン。

この十年来、隙間のある服が好きです。穴があいているということではもちろんありません。主観的・感覚的なことですから 「これはあり、これはなし」 の線引きは難しいのですが、例えばブランドの主張が強かったり、プリントやデザイン性の強いもの、いかにもという記号の様な服はちょっとご遠慮いただきたいなと思うようになりました。

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でも作り手にとっては、隙間を設けるというのは結構勇気のいることだと思います。プリントやデザインであらゆるところをデコレートしている方が、価格に対して説得力が出しやすくなります。(時にはつくりの拙さを隠せることも )

ものづくりは足し算掛け算より引き算の方が難しいのです。ですので、これは勤務していた時からですが、腹のくくり方、気合の入り方は相当なものだなと感じていました。製品を見ているといやでも伝わってきてしまいます。拒否できないのです(笑)。

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時にそのディテールがブランドアイコンとしての役割を果たすこともありますね。ロッキーマウンテンのレザーウエスタンヨークやセントジェームスのボートネック。LeeジーンズのヒップポケットのポジションやウエスコのLace-to-Toe等々…。

そういったディテールのアイコン化は、作り手から使い手に渡り、長く使われ続けた 「時間」 によってもたらされたのではないかと思うのです。(それ以外にはフォードとブラウン、二人のトムのようなデザイナーの圧倒的な想像力でもなければ成しえませんね )

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NB1300のどのパーツ、ディテールが欠けても1300たり得ないと思う人は多いのではないでしょうか。
(特に強く思う人がメーカーの中にいるおかげで、数年ごとにその完成度が上がり続ける稀代の名品を手にする機会を得られているのですよね )

ウエアハウスはいわゆる 「復刻デニムブランド」 としてスタートし、どこまでオリジナルヴィンテージに近づけることが出来るかを命題にものづくりに取り組んできました。このデニムに使われているコットンは全てアメリカのものです。King of Denim 、501XX に近づけるべく作られてきたこのLot.1001XX ですが、いつ位からかははっきりと覚えていませんが、復刻やレプリカどうこうではなく、ウエアハウスらしいジーンズの面(つら)になって来た様に感じます。似ているけれど似ていない。ウエアハウスオリジナルのジーンズです。

それは 「時間」 と、その間の努力があったから、このジーンズはここまで存在感のあるものになったのではないかと思うのです。

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ファッションにおいては、「これがウチのオリジナルです」 とインフォメーションすれば通るものではありますが、本当の意味でのオリジナルはきっとそんなイージーなものではないはずです。

僕なりに作り手のスタンスを解釈した上の文を読まれて、「何だそんな気合い入れて穿かなきゃいけないのかよ 」 と思われた方もいるかと思います (大体書いた本人が思いそうな位 )。しかし細部までこだわって作られたジーンズですが、決して押しつけがましくないのです。見た目はあっさりの、そう、隙間だらけの5ポケットの普通のジーンズです。

穿く人によって表情は様々に変わっていきます。多くの人がこんなにもジーンズに魅せられているのは、どのように変化していくかが楽しみで、さらには色落ちや雰囲気に自分なりのベストなもののイメージがあるからなんでしょうね。
(キラーフレーズブチ込んだったぞ! え、そんな刺されない?)

さて、長いマクラはこのへんにしてそろそろジーンズの説明を。

ここ数年、重いオンスのデニムが主流だったウエアハウスですが、このLot.1001XX には15周年モデル1001と同じデニムが使われています。

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「あの生地をもう一度作ろう!」 とのことでを中期ごろまで使われていた軽めで粗い織りのものに再トライしてくれました。コットンの特性が当時とは異なるので、全く一緒とはいきませんが、15周年モデルを手にした時から “いい雰囲気” がビンビン出ていました。ネップ感もあってさっくりしているこの生地が復活してくれたのは嬉しいですね!

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現在エースを張っている強撚糸デニムに比べて青みの強いこの生地は、穿きこんでいくと、点でポツポツ色落ちしていくその奥に、柔らかくタテ落ちが見えてきます。インディゴが抜け始めてからの変化に富んだ(染めは浅いが)とても深みのあるデニムです。

ピタピタサイズでなければ真夏でもストレスなく穿けますし、色が抜けてくる頃にはふわっと柔らかい肌触りになってきます。とても馴染みのいい生地なのできっと気に入っていただけるんじゃないかと思います。色落ちは保証します!
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