Matthews' Issue

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マンガ論

   

CIMG2046.JPG昔大阪に住んでいたころ、内田樹がタウン誌に寄せてたコラムをよく読んでました。ローカルコラムニストかと思ってたんですが、この方フランス現代思想(哲学)の大学教授なんですね。
大部分の方がそうだと思うんですが、哲学って苦手です。
中学校で耳にしたアリストテレスとかプラトンとかデカルトとか何とか主義とかかんとか派とか、名前を覚えたり線で結び付けるのに精一杯で、もう一気に嫌いになった記憶があります。落書きの下地にしかしたことない人に「人間とは」なんて言われても。
「アリストテレスなんて俺の人生にカンケーねーよ」というコドモ的決まり文句で遠投です。
この現代フランス思想は現代哲学の一派ということです。
そう知って拒否反応もありましたが、コラムの内容は理解できるしロジカルに論破していく
スタイルも爽快だったので、 「これはこれ」 としてそのまま読み続けました。
著書によると、このせんせは合気道も長年やっていて、
例えばそちら側 (身体の使い方や身の振る舞い方など ) のことを哲学的見地から論じたり、
リアルタイムで追いかけていたビートルズのデビューの頃の思い出を、
現在の事象を論じるためのソースにしたりしています。
こういう考えは大好きです。
全く関連性のなさそうなところから筋道立てて着地されるとそれだけで
「なるほど、うんうん」 と納得してしまいます。
ブラインドから飛んできたブーメランフック (ⓒリンかけ ) で気持ちよくダウン、
みたいな感じです。
横浜に戻ってきてからは、その雑誌をぺろぺろっとコンビニ立ち読みも出来なくなったので、
著書を買って読む様になるという向うの策略にまんまとかかってしまいました。
(ローカルタウン誌ですから外エリアのコンビニレベルには置いてないのですね )
テレビに出ない人なので知る人ぞ知るな感じでしたが、養老孟司に著書を絶賛されて以来
本屋の平積みでも見かけるようになり、つい最近の本がこの 「街場のマンガ論」 です。
僕はさほどコア・マンガリーダーではないので、井上武彦や浦沢直樹などの
王道を読んでいる位です。
(次から次へと強い相手が出てくるものはドラゴンボールで懲りてしまったので、
 ONE PIECE にはどうも手が延びません )
麻生さんがブチ上げた構想の一件以来、マンガを文化論的考察する風潮が強くなり、
この本もその一端に位置するものかも知れません。
でも合気道の使い手として考える井上武彦論や、宮崎駿からボーイズラブものまでの
フィールディング力はあまり見かけないのではないかと思います。
マンガ好き且つ活字好きにはおススメの一冊です。
難点なのは、冊数を重ねていくうちに書体や書き味に慣れてきて、
スラスラと一日二日で読めてしまうことですかね。1,400 円もしたのに…。

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