Matthews' Issue

アメカジオンラインショップのマニアックブログ。アメリカンカジュアルは面白い!

WAREHOUSE “1001XX 15th Anniversary Limited”

      2013/11/04

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すでに色々なところで紹介されているWAREHOUSE の15周年記念モデルの1001XX ですので、ここでは細かい仕様うんぬんは省略して、このジーンズを通じて感じるウエアハウスのものづくりについて書いてみます。たぶん長いです。
CIMG2043.JPGジーンズを好む人の多くが、初めて穿くLevi's 501に何らかの思いを持っていたことと思います。
その原体験がなければ、(センターに付かない限り左右均等にならない ) 奇数個のポケットや、洗うたびに縮んだりねじれたり色が抜けてしまうような洋服が、ここまでフリークを生むことはなかったでしょう。
そういう私も初めて穿いた501は、小さい直しがいくつか入って脇がつまんでもあったようなチープなユーズドでしたが、憧れのアメリカが一気に近くなった気がしてとても嬉しかったことを覚えています。
もうサイズも合わなくて穿けないのですが、手放すことのできない一本です。
以前書きました通り、昔の縫製製品は製法が細かく丁寧です。
ただしそれはおそらく 「そういう時代だった 」 というだけのことです。
当時の人にとっては 「これが普通 」。
現代ではなかなか見られなくなってしまったものだから、
気になってスポットが当たっているに過ぎないと思います。
例えば現在のような軽くて丈夫で発色が良くてしなやかで肌触りも良く…と
いうようなマテリアルはありませんから、
昔のものに重い、硬い、ゴツい、臭うというウィークポイントがあるのも事実です。
経年劣化もありますし、着用ということを考えれば現行品に軍配が挙がるでしょう。
戦後のアメリカは大量生産大量消費の時代になりますから、
1950 ~1960年代ともなると素材の質や生産機械や流通などの違いこそあっても、
生産することへのスタンスは現代とほぼ変わらないはずです。
あらゆる製品の戦前戦後の差は大きいです。
生き死にに係わる訳でもなく、国力を左右するビックプロジェクトの産物でもない
生活品にそれだけ差が出るわけですから、戦争がいかに国を変えていくかがおぼろげでも
想像できますよね (大ダメージを受けた日本もまた然り )。
戦勝国であり、戦地から大多数の兵士が帰国して人口が右肩上がりともなれば、
モノは作れば作るだけ売れたはずですから、
企業が早く大量に作ることになっていくのも当然のことです。
ビンテージは時代を遡るほどミシンピッチがとても細かいです。
時間は掛かるし糸は量を使うしミスった時にほどき辛いしと、自分でミシンを扱ってみると
細かい運針で縫うのがいかに割に合わないかを実感します。
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僕がウエアハウス製品で一番すごいと思うのはこのミシンワークです。
特にここ数年リリースラッシュのプルオーバー型やシャンブレー地のワークシャツ、これらに施されている運針や巻き縫い幅などの縫製仕様は尋常じゃありません。
裁断生地を渡されて、 「一着だけでいいから縫ってみ 」 と言われてもお断りしたいレベルなのに、
それがサイズ揃いで柄合わせもしてある既製品で出てくるのは本当にすごいと思います。
だって今は2010年ですよ。
少ない種類で、少ない生産数でやっている仕立て屋のような小さなメーカーならともかく、
15年経っているいまのウエアハウスはそのどれにも当てはまりません。
この縫製クオリティをキープ (もしくはさらに突詰めている ) ことこそお祝いしたい位です。
(写真の1930年代のダック地ハンティングジャケットも縫製はとても細かいです )
さて、1001XX です (ああ、やっと辿りついた )。
ウエアハウスが初めて作ったパンツは確かチノパンだったと記憶していますが、
ジーンズもほどなく作り始め、幾度となくマイナーチェンジが図られてきました。
時にはほとんど気づかれないような細かい変更だったり、
また、ロットナンバーを変えるほどの大幅改定だったこともあります。
1001XX はコットンカントリーであるアメリカの、
その衣料品黄金期の戦後から1950年代のそれを基にしています。
先ほどのワークシャツに比べれば運針そのものは広いですが、
ピッチも揃っていてコバの均一さや裏糸のバランス具合など、「あっぱれ 」 な出来です。
そしてそれが 「意外と普通の 」 ジーンズに見えるのは、
生地やシルエット等々ものづくり全体のバランスが取れているからだと思います。
縫製以外も国内 (ということは世界的にも ) トップクラスです。
ご本人たちがあまり声高に言わないので僕が言います。
ウエアハウスを離れて1年半ほど贔屓目なしで洋服を見てきましたが、
他ブランドで (特に縫製部分 ) スゴいと思う現行品はほとんどありませんでした。
「ウエアハウスのジーンズは壊れやすい 」 という声もたまに聞きます。
でもそれは、乱暴な言い方かも知れませんが、そういう穿き方をするからです。
着用の仕方は人それぞれなので押しつけませんが、
大して色落ちしていないのに股の縫製がパンクするのは洗濯不足がそのほとんどの理由です。
(毎日自転車通勤通学という人は除きますけれどね )
ゴツいリングをしていれば、手の出し入れでフロントポケット口の縫製が
切れてしまうのは当たり前です。
生地と縫い糸に絶えずテンションのかかるピタピタサイズも壊れやすい原因のひとつです。
ビンテージやそれを忠実に再現しているジーンズが頑丈に出来ているというのは、
“当時のレベルで考えれば ” という意味です。
ポリエステル糸の方が綿糸よりも摩擦・引っ張り・腐食などには圧倒的に強いですし、
チェーンステッチは意外にほつれやすく、
また、生地に埋まらないために摩擦で切れやすい縫製です。
(耐久性だけを考えたら、僕はポリエステル糸で縫われているレギュラーユーズド501
最強説信者です )
つい熱くなってしまいました。
もちろん洗濯すれば色落ちしますし、
落ちたその色味が好みじゃないという人もいらっしゃると思います。
すべての人に合うものではありませんが、デニムは洗うことで
汚れと脂が抜けて生地も糸も締まり、長持ちするようになるんです。
最近は 「根性穿き 」 なんてコトバも聞かれなくなりましたが (いい傾向です)、
どこのブランドのものでも洋服である以上、周りに不快感を与えないレベルの清潔感は
ないといけませんよね。
それは 「これがオレのコダワリっつうの?」 より前に来るべきだと僕は思っています。
TPO にClean ,Comfortable のC をつけたい位です。
(タバコの臭いを嫌がる方には平謝りします m(__)m )
ここまで読み返してみると、商品の説明をほとんどしていませんでした(笑)。
1960年代のオリジナルマスタングにプリウスと同じ性能を求めるわけにもいきません。
復刻品もオリジナルに忠実に作れば作るほどそれなりの手間はかかりますが、
かけてあげればそんじょそこいらのモノよりいいツラになってくれるはずです。
で、壊れてしまったら洗濯をしてMatthews に持ってきてください。直します。
結局最後は宣伝になってしまいました。 f(^^;) ポリポリ
長い文章お読みくださりありがとうございます。
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WAREHOUSE “1001XX 15th Anniversary Limited”
SIZE:29~34、36
PRICE:¥20,790-

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