Matthews' Issue

アメカジオンラインショップのマニアックブログ。アメリカンカジュアルは面白い!

3年雑感

      2013/11/28

ひとり既にドナドナされてしまいましたが、お付き合いお疲れさんでした

ひとり既にドナドナされてしまいましたが、お付き合いお疲れさんでした

雰囲気は積もらせてゆくもの

個人商店でも10年を越える店がある中、たかが3年ごときが何をか言わんや、ではありますが。とりあえずここでの営業は明日までとなりました。

ですが今のところ本人いたってフツーでして。何の感慨もありません(笑)。手続き関係はひと通り済みましたが、店内の状況があまり変わっていないからかも知れません。商品を運び出して、内装がはがされていくうちに色々あると思いますけど。

数年前にあちらのブログで書いたことの再掲になりますが、洋服屋に限らず店にとってインテリアやスタッフやBGM やそれから扱っている商品、それらはもちろん店を創る大切な要素です。

でもそれだけではダメなんです。来店されるお客さんが纏う雰囲気とか空気、こちらとのやり取りで生まれた熱だとか笑い声だとか、目には見えませんがそういった名残のようなものが積もっていって、個性がようやく出て、店って出来上がるものなんですね。

枯れた古材にブリキスターとはげかけのペンキ。店内で一番好きなポイントです

枯れた古材にブリキスターとはげかけのペンキ。店内で一番好きなポイントです

使い込まれたバーカウンター、魚を捌いて砥ぎ続けて一回りも二回りも小さくなった出刃包丁、好みや使い道を訊いて描いたオーダー家具のラフスケッチの山、誰かが始めたことで一面に広がってしまったカベの落書きなどなど、「雰囲気あるね」 ってそういうところなんだと思います。これですね、ネットだと絶対ないんです。いずれそういうサービスも生まれるかも知れませんけど、今のところ、ない。

「身長体重この位なんですが、サイズL の方がいいですかね?」
「オンラインストアのこのシャツは、インナーが黒いTシャツでも合いますか?」

という質問をいただいたり、

「届きました。サイズバッチリでした!」
「ちょっと思っていたのと色が違ってましたね」
「あの買ったシャツにこういう色のパンツってありですか?」

と発送後にメールをいただいたりします。それぞれのお客さんとのやり取りを深めていくというのは、対面に比べれば微々たるものですが、何とか出来ます。このブログに書きこまれたコメントとそれに対する店主の返事はどなたでも読むことが出来ます。

師匠、最後に履かせていただいたのいつでしたかね・・・

師匠、最後に履かせていただいたのいつでしたかね・・・

ネットではできないこと

でも、雰囲気って肌感覚なんです。あなたが、僕とあるお客さんとのやりとりで生まれた空気を、“感じる” ことはオンラインでは出来ません。数値化できないことをコンピュータは表現できませんから。その一方で、よく行くお店でよく見かける人とたまたま話をしてみたら殊の外楽しかった、なんて経験ありませんか?
(お客さん同士の “化学反応” で起こるこのヴァイブは、店の空気感を一新する可能性すらあるものなんですよ!)

何とかグルーヴ感を作れないかと考えた結果が、この口数(字数)の多さです。嬉しい感想と、「いいけど、長い」 という感想の両方いただいてます(笑)。

長くやっているお店だと、これは洋服屋は顕著に分かりやすいですが、常連さんが店主やスタッフのスタイルに似てくることがよくよくあります。表面的には 「彼らのスタイルがカッコいいから参考にしてる」 なんですが、実は 「店の雰囲気に感応しているから」 が正解。スタッフもまた同じように店の雰囲気に感応していて、店を創りながら、僕らもまた店に創られているんです。お客さんらと違うのは、そのペースが週一、月一かほぼ毎日かという頻度の差です。

5人ということはギニュー特戦隊

昔の店での笑い話ですが、店で顔見知り同士になった常連さん3人と雑談をしていたところにカップルが入ってきて服を見ていました。そこで僕らスタッフ2人はアイコンタクトで、ナメック星でのクリリンや悟飯よろしく服屋オーラを小さくました。(完全に消すのはムリですが、手練れになると増減出来るようになります(笑))彼女が 「店員さんに聞いてみればー?」 と言いながら僕ら5人の方を向くや否や、すぐさま顔を彼の方に戻してひそひそと

「ねぇ、あの中の誰が店員さんなの?」

してやったり (楽しんでスイマセン)。

この雰囲気の醸成は、当たり前ですが関係する人が多ければ多いほど濃く深く味わい深いものになります(セルフタイマーで撮る写真の大変さといったら!)。店そのものが意志を持った生き物のように感じられるのが理想形ですが、今の規模だとまず息をし始めるのに5年位でしょうか。ここで3年やりましたが、この先も自分が考える店作りをやるのなら、もう少し強くイメージ出来る場所を探す必要があるなと思いました。

インテリアはもったいないけど、ここまで出来たんだったらまた作れるよね

インテリアはもったいないけど、ここまで出来たんだったらまた作れるよね

これから暫くはノーチラス営業になりますが、熱を伝えづらいこの方法に飽きたり嘆いたりすることの無いように、そしてなるべく早く浮上できるように頑張ります。どうぞ今後ともMatthews' Issue Matthews Online Store をよろしくお願い致します。

店主 松下 延彦

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