Matthews' Issue

アメカジオンラインショップのマニアックブログ。アメリカンカジュアルは面白い!

サッカー選手とヴィンテージジーンズ

      2013/12/30

サッカーフリークが読んで面白いような内容ではありませんので予めご了承ください。

ヴィンテージジーンズバブルというのがありました。ファッション誌がカタログかの様に、全国どこかのエリアの古着屋のストックが毎月毎月プライスと一緒に写真掲載されていました。

バブルというのは自分の気持ちより周りの熱のせいですから、ホントに欲しいのかな? という人も結構相手にしました。そういう人はやっぱり知識が浅いものですから(ディテール云々ではなく、ヴィンテージデニムがどういうものかという知識です)、やれ股下が短いだのここに穴があるだの色が薄いだの、(色が濃いのをすすめると) 高いだの色々言われました。まぁ実際高かったんですけれどね。なんたってバブルですから。その節は毎度ありがとうございました。

どこかではじけるだろうとは思っていましたが、遂にここまでいったかと思うことがありました。

当時サッカー日本代表のエースのあの人とチームのダイナモといわれるあの人が、ヴィンテージジーンズが欲しいということで、働いていた店に話が来ました。スケジュールの都合で本人たちが来る訳にいかないらしく、人を介して数本ずつ試してもらって購入ということになりました。

「あの人ってクラシコイタリアがどうこうって感じじゃなかったっけ?」

とも思いましたが、まぁお金のある人に買っていただけるのであればいいんじゃないですか。

さて、その後しばらくして、ヒマな平日の日中に一組のご夫婦が来店されました。(うわ! マジかよ…!)と心の中で思わず叫んじゃいました。

私がその当時いちばん好きだったサッカー選手は、レアルマドリードに在籍していたフェルナンド・イエロという選手でした。フランコ・バレージやパオロ・マルディーニ、アレッサンドロ・ネスタ。どちらかというとディフェンスの選手が好きでした。イタリア人選手が多いのは地上波放送による片寄りですね。

横浜にはマリノスとフリューゲルスとの2チームがあり、私はマリノス派でした。何と言っても背番号4、日本代表のセンターバックも務めるアジアの壁がいたからです。そそそその人が目の前にいるじゃないですか! 奥さんキレイ! (そういう余裕はありました(笑))

ヴィンテージジーンズが欲しくなって見に来られたとのことでした。心臓はバクバクでしたが何とか平静に接客しました(のつもりです)。意外と華奢に見えましたが、やはりサッカー選手だけあってウエストやヒップ回りより太腿。「こんなにデカいウエスト選んでるのにモモ回りピチピチになるんか!?」と驚いたものです。

結局その日は決定打がなく、買わずにお帰りあそばされました。さ、サインを…とは最後まで言えませんでした。

しかし又来るかもしれない! その日の為にNo.4の代表ユニを手に入れるしかない! と手を尽くしましたが、代表の大事な大会の前後だった (何だったけな?) 為にどこのショップも売り切れでした。色々探し回ったあげく、最後の望みでイギリスに住んでいた友達に連絡を取るも 「日本代表のユニフォームなんてこっちに売ってる訳ねーだろ!」 と一蹴。

そうこうしているうちに、かのお人は私の休みの日に来店して気に入った一本を買われていきましたとさ…。

この日を境に、どんな有名人が買い物に来てもドキドキしないぞ! 普通のお客さんと一緒だ! と固く心に誓いました(泣)。(それからかなり経って別ルートでサイン入りDVD をいただきましたが )

さらにそこから1年位経ってからと思います。たまたま読んだストリート系のファッション誌に、『若手Jリーガーがファッションについて語る』 というページがありました。鼎談になっていて、ひとりは忘れてしまいましたが石塚啓次選手と、それから松田直樹選手が載っていました。

「この前カズさんのXX 穿かせてもらったらサイズバッチリやった」
「どうせすぐ穿かんようになるやろから、そうなったらアレは俺のもんや」

「あら~あのミントコンディション、石塚に取られちゃうんだ~」と半笑いで読んだ記憶があります。石塚選手は当時ヴェルディに在籍していましたからね。ファッションフリークにはWACKO MARIA のデザイナーの方が馴染みが良いでしょうか。

松田選手は買ったヴィンテージジーンズを丈詰めしたことを「何でそんなもったいないことするんだ」 と他の2人にツッコまれて、自分の好きな感じに穿けないんじゃ意味ないだろうという答えをしていました。野球選手のダブルスーツにセカンドバックまではいかずとも、テレビで見る当時のJリーガーも、派手なスーツかジャージ上下という感じでしたからねぇ。
(ラモス除く。あれは別格 )

15年も前のことなのでかなりのことがうろ覚えですが、石塚選手はクロムハーツのアクセサリーをつけてプレーしていたこともありましたし、こういうファッションスタイルのJリーガーがいるんだなぁとその雑誌で初めて知りました。

彼らみたいな選手にも買い物に来てほしかったです。マリノスの最終ラインで声を張り上げて手を叩いてプレーしていた姿、忘れません。松田直樹選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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