Matthews' Issue

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昨日から8月

      2017/01/29

どこかの誰かのちょっとした想いが

昨日の続きです。

Google Person Finderはチリ地震や、記憶に新しいクライストチャーチの地震でも使われたそうです(たくさんのものに上書きされてしまっていて、とても昔の出来事のように思います)。

震災以前は存在すら知らなかったサイト、Person Finderの情報は、たくさんの「どこかの誰か」が技術や時間や手間を持ち寄ってきて、「被災地を故郷とする、被災地の知人を心配するどこかの誰か」を安心させるためにどんどんどんどん磨かれていきました。

お手伝いできそうな人のツイートを見て時折データに目を通しにいく程度でしたが、数時間のうちにアクセスするたび情報量も精度も格段に上がっていくサイトに、不謹慎かもしれませんが少し感動してしまいました。

震災直後からしばらくの間、私のツイッターのタイムラインには「被災地の△△に住んでいる◯○という人を探しています」 という情報が続々と流れ込んできていました。タイムライン(TL)とは、チェックしている(“フォローしている” といいます)人のつぶやきが時系列で示される自分用ページのようなものです。

この画面で言うと左手の部分

この画面で言うと左手の部分

ちなみに流れてくる大量の捜索情報は、私がフォローしている人たちが被災地と連絡が取れない人ばかりだということではありません。“フォローされている” のが多い人、例えば有名人や芸能人などに人探しの情報を広めてほしいと頼んでいるんですね。その有名人が代わりにつぶやけば、その情報は数万から十数万人の人に伝わります。

ツイッターはある条件の人を介することで情報の拡散性が圧倒的に高まるツールなのです。さらに伝達を進めていくうちに知っている人に届くかもしれません。私はその有名人のつぶやきをチェックする(“フォロワー” といいます)数万から数十万の内のひとりなわけです。テキストをCc(カーボンコピー)でメール転送するようなものと言えば解りやすいでしょうか。

私の場合は 「_HOTEI」 というアカウント経由で流れてくる情報がとても多かったです。こちらのリンク先の動画を見ていただくと、震災直後にツイッターを使った日本国外とのコミュニケーションが激増したのがよく分かります。もし英語を常用する国だったとしたら、行き交う情報量はこれの比ではなかっただろうと想像します。

と、震災とインターネットのリアルタイムの係わりを感じたままに書いてみたのですが、印象的だったのは、一から十までひとりでやるのではなく、「ここから先は誰か頼むよ」「とりあえずトス上げとく」という様に「みんながちょっとずつ」出来る何かを持ち寄っていたことでした。

募金や支援の新しいカタチ

本震から日が経って、東京や横浜も徐々に落ち着いてきた頃には駅前で募金を呼びかけたり支援物資を募ったりする声が出始めました。

しかし様々なトラブルや物資の流れも捗っていないのはニュースなどでご存知かと思います。その中でこれはすごいな新しいな、と思ったのがAmazonの「ほしい物リスト」。それが震災支援版にアレンジされています。

被災地にいる人がAmazonサイトから希望する商品を選んで「ほしい物リスト」に載せる

支援する側はその「ほしい物リスト」から自分で選択して支払い手続きをする。

サイトが指定された場所へ発送する。配送先はサイト側で管理の為オープンにされない

例えばお金を募金箱に入れたとします。それがどこかでまとめられて、どこに宛てた義援金にするかを協議して、ある自治体に渡したとしてそれから何に使うかをまた役所頭で協議して、業者に発注して納品されたものを住民に配る……。

このような中間作業にかかる手間と時間を全てすっ飛ばすことができます。物流網はその時点でもかなり復旧してきていましたから、今欲しい物のリクエストを受け付けて、支援者がペイをして業者がすぐに配送する。インターネットであればタイムラグも少ないです。インターネットであれば。

ここがウィークポイントでした。つまりネットにアクセスできないとこの支援は受けられないのです。

津波で全てが流されてしまってパソコンどころではない人たちや、元々インターネットに馴染みのないお年寄りの希望まではすくい上げられていないのですね。そこで出てきたのが

「ふんばろう東日本支援プロジェクト」。

このプロジェクトのことはお馴染みのこのサイトで知りました。ふたりのやりとりをひと通り見ていただければ私の説明なんぞ要らないです。震災以来、災害とインターネットの係わりについて感じたことを全て網羅してくれています。

被災地以外の人間として、感じていること。
被災地の為に何かしたいが何が出来るのだろう。

ひとりで店を運営している身を躊躇させるものはいろいろあります。それは家族を養っているお父さんや、東京でひとり暮らしをしている学生さんや、放射能の影響に神経を尖らせながら子育てをしているお母さんにもそれぞれあるはずです。

今日のエントリ いつまとまるんだろう…

今日のエントリ いつまとまるんだろう…


このプロジェクトは作ったご本人が「やり方を教えるからあとは勝手に動いてください」とまで言い切っています。物資を送ると決めて意志をサイト側に伝えた人には、送り先の所在や氏名まで明らかにされます。つまりそこのやり取りはお二方にお任せしますね、ということです。

もちろん今でも作成者の西條さんは携わっていらっしゃいますが、自分が出来ない範囲については出来る人に任せちゃおう、と割り切ったスタンスで仕組みを考えているので、支援参加する側のハードルがとても低いのです。気が楽に(と言っては語弊がありますが)参加できるんですね。

私たちは、どこまで行ったら 「復興」 なのか、考えても分からないゴールの決まっていないマラソンをスタートしたばかりです。

長いことだけは確かでしょう。それならば、ひとりひとりのアクションは小さくても、長く続けられる方がいいじゃないかと思って、僕はこのプロジェクトを追いかけています。何てことない一般市民ですから。

洋服や食料よりも家電を必要としていたなんて想像もしていませんでした。

と、なぜ今頃になってこんなエントリを書いたかというと、当然このブログはみなさんパソコンなりスマフォなりの端末で見ていらっしゃいますよね。ということはインターネットにアクセスできる訳です。上に張ったリンクは、ネットに興味があれば誰でも名前を知っているであろう人の老舗サイトです。プロジェクト自体はテレビ番組でも放送されました。その割に直に聞いてみると存在を知らない方が多かったんですよね。

このサイトに参加しましょうよ、というつもりはもちろんありません。募金でもボランティアでもAmazon経由でも除染でも子育てだって立派な復興支援のはずです。ひとりひとりが思う様に携わればいいのですが、「ここに結構簡単に参加できて、しっかり役立っているのがあるよ (語弊御免)」というもののお知らせをしておこうと思って書きました。

こんなに長くなる予定ではなかったんですが…。「ふんばろう東日本支援プロジェクト」 を一度覗いてみてください⇒ こちらです

明日8月3日(水)は定休日です。また4日(木)よりよろしくお願いします。

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