Matthews' Issue

アメカジオンラインショップのマニアックブログ。アメリカンカジュアルは面白い!

『DUCK DIGGER 1880 OLD WEST TOWNSMEN 』

      2018/01/14

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“DUCK DIGGER” はウエアハウスが1本のキッズパンツを手に入れたことから始まりました。

添えられていた手紙に依れば、あるインディアンが友人の元に生まれた子どもをお祝いして、「その子がもう少し大きくなったら穿かせてあげてほしい」 と贈ったダック地のパンツ。それは見知ったヴィンテージウエアとは違う、もっともっと古い時代の、街の仕立て屋仕事というようなハンドクラフト感溢れるものでした。手荒に扱ったらポロポロ崩れてしまいそうなほどの時間を経てきた手紙と共に。

素朴な仕立てのパンツや添えられていた贈り主からの手紙からは、人々のかかわり合いなど当時の市井の暮らしを想像することもできます。

そのパンツのヒップポケットにはインディアンジュエリーのホールマークにも似た独特な意匠が施されていました。もしその仕立て屋が大きくなり、ワークウエアメーカーとして一時代を築いたら一体どんなものを作っていただろうか…。

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あ、くすぐったいですか? すみません、僕も色んなトコロがかゆいです(笑)。

さぁ ウエアハウスの出番です。
そのパンツの生地や仕立て、縫製を子細に調べ上げてイメージを発展させた “DUCK DIGGER”、ネバダの閉山した金鉱に打ち捨てられていたロウソクや工具、ワークウエア(かろうじて形状が分かるものからボロ布同然まで)を集めてヒストリーを加え、さらに深化させた “Treasure Series” というブランドを作りました。

ここまでくるとヴィンテージレプリカというよりは遺跡出土品復刻という感じですが、その旺盛な探究心はさすがです。あの時のブランドリリース直後はほとんど誰もついて行かれなかったのもやむなしです。
(こんな書き方すると諸先輩に怒られますが…)

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僕が代官山の地下に居た頃のことですが…。

デニムをはじめジャパンブランドは海外でも人気になっているようでして、香港や上海、ヨーロッパからの観光客もよく来店していました。日本のファッション雑誌片手にだったり、渋谷・原宿エリアのショップマップを持っていたりのファッションフリークたち。みんなよく下調べしてるなぁと感心していました。
(大体あの全地下の小さい店に辿り着けている時点でスゴイです)

でもこういうアイテムを作り始めた頃から、「この人どう見てもアパレル業界だよな~」という外国人も増えてきました。しかもアメリカから来たっていう人が。そりゃ本国でこんなに凝ったカジュアルウエアは探してもそうそうないでしょうからね。そんな中のひとりが「こっちは私物だからキャッシュで払うよ」

こっちは私物?
じゃあもう一方はどうするの?

と思ったところに出てきた某ブランドのコーポレートカード。話を聞いたらNYのデザインチームに所属している人でサンプルに使うとのこと。

「ついに来た!(ネット風に言うと キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ !!)」 と

ココロの中でグッと拳を握ったことをよーく覚えています。こういったものづくりをこつこつと続けていったことが積み重なって、海外アパレル人たちの目にも止まるようになったんだと思います。Liquor Store とのコラボ話を聞いた時には単純に 「スゲー!」 って思いましたよ。あんなオーセンティックブランドのショップから別注オーダーが来るなんて!

また話が飛んでしまいました。
この 『OLD WEST TOWNSMEN』 は言ってみればキッズ用ダックパンツからスタートしたDUCK DIGGER ブランドの基本の一本です。穿きこむにつれて色褪せ脂が抜けて枯れていくような経年変化は、現行アメリカンブランドのダッククロスでは味わえません。

シルエットは太すぎずテーパードも強くないプレーンなストレートです。見た目や細かなディテールはこの上なくクラシカルですが、股上のカタチがアレンジしてあるので生地の厚いチノパン位の感覚で十分穿きこなせます。コーディネートのお約束も、生地のゴツい穿きはじめの間はスニーカーやスポーティーなシャツには合わせづらいかなという位でしょう。穿きこむ毎に変化していくブラウンダックもなかなか面白いですよ!

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同生地の穿きこんだ別モデルと一緒に

同生地の穿きこんだ別モデルと一緒に

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