ハマは燃えているか
2015/07/04
燃えるもなにも外は全部鎮火させたるぞってな勢いで雨が降っておりますし、輝く星もご存じの迷走っぷりです。
ハノイのドタキャン劇や中間選挙前のアゲインストプレジデントぶりを見る限り、まだローギヤのベタ踏みで、スピードは鈍く回転数だけ上がるという時期はまだ続きそうです。
いくらGDPが抜かれたからといっても元々人口差が大層あるわけですし、個人やその集合体の企業や共同体としてのスキルはまだまだこちらの方が上なわけですから、「うちにも数十年前同じようなことがありました。独りで解決も難しいからお手伝いしましょうか」位の懐柔策は出来ないものですかね。
矛先が内向きにならない様にあいつが悪いって指さされているだけなんですから、立場はともかく同じ目線に立ってケンカをする必要はないように思えるんですが、狙って後手を踏んでるんじゃないかと思える本邦首脳陣のあり方は、ダチョウの「絶対押すなよ!」に近いものを感じます。どちらにせよ来月の横浜はかなりピリピリしそうです。
近くにデカい中華街もありますので、何事もなく終わってくれることを願います。相変わらず派遣されてきたヨソ者制服がわらわら居りますが、あれだけ居るならついでに駅前のバッカスたちも掃除してくれないかしら。
さて、昨日は新しい什器製作の打ち合わせをしました。といってもデスクを囲んでのやり取りではなく、「この辺にこう……」「ということはここが…」とジェスチャーゲームのような打ち合わせでした。その筋では名の知れた方にお願いしたのですが、やっぱり何かを作り出す人っていうのは独特なオーラというか雰囲気があります。
僕は絵を描いたり物を作ったりするのが苦手で、図工や美術の成績はいつも2とか3でしたから、素直にすごいと思ってしまいます。例えば棚枠のカタチがこの位に長くなったらと投げかけると、「それだとこっちの素材を太くしないと……」「となるとここは板で埋めずに枠だけにして……」 「でもそれだとお店全体のイメージに合わないかもな……」等々頭の中で既にScrap&Buildが始まっているようです。
まずい、遅れないようについていかないと。僕自身は販売人ですので、形あるものを作る仕事ではないです。展示会に足を運んだ先日、例えばもうウエアハウスの作るものは長いこと見てきていますから、一から十まで聞かずともわかる部分は多いです。仕事である以上数字や電卓を抜きには出来ないのですが、そのモノには作った人の想いやイメージみたいなものがあるはずなので、それを「感じる」必要があるな、とよくよく思いました。
メーカー勤めをしている友人と、メーカーの仕事、販売店の仕事という話をしたことがあります。ま、飲んだ席でのよくあるお題目です。最近は雑誌でも作り手が製品に込めた想いを直接話している機会が多くなりましたが、販売する立場はそのコピペでは「まずいでしょ。聞いたことだけじゃなくて感じたことを自分の言葉にしないとさ」という結論です (だいぶ端折りました)。
これだけ洋服屋がありますから(ウチなんて超ルーキーです)、隣りと差をつけなきゃいけないというのは分かりますが、何でもかんでも別注すりゃいいというもんではないと思います。
どこ行っても「うちの別注です」みたいなことになってて、そのブランドのレギュラー品が結局見られない、なんて笑い話にもなりません。

98年@横浜スタジアム あの頃君は若かった…
いずれMatthewsも別注アイテムをリリースすることがあるかもしれませんが、生産側がオリジナルラインナップに込めたものを無視するまい、と思います
。
十数年やってきて何とか自分のスタイルみたいなものも出来てきているので、センスはそんなにありませんが、押しつけがましくならないようお客さんに提案していきたいとココロの中は燃えているわけです。(着地!)