今年のフットボールT
2013/12/29
ウエアハウスのフットボールTをオンラインストアにアップしました。
ムラ糸のオリジナルファブリックを使った7分袖の定番で作っているタイプです。プリント違いでいくつかラインナップされていましたが、レターと数字を組み合わせた一見オーソドックスなプリントですが、ちょっと1970年代っぽいフォントがフットボールTらしくなくて反って気に入りました。スクールネームや背番号ではなくて、1980年にやった何かしらのキャンペーンロゴだったのかなと。
それっぽいレタリングは、70年代の名残。元々音楽から入ったこの70年代カルチャーは好きなんですが、毎日ジミヘンやドゥービーブラザーズみたいなファッションスタイルというワケにもいきませんので、こういったパーツで採り入れるのが今の気分です。
こんな風にちょっと語っている僕にとっての70年代は、実際は合体ロボ超合金とかスーパーカー消しゴムとかコロコロコミックでしたので、ファッションや音楽を通じて興味を持ったのは、リアルタイムのそれをちょっと俯瞰で見られるようになった20代半ば頃からでした。
当時横浜から大阪に居場所を移した時に無性に聴きたくなったのが、勤めていた店のBGM で流れていたけど良いとも何とも思っていなかったニール・ヤングだったりして、海外で生活すると今まで気づかなかった日本の良さが分かるとよく聞きますが、ああ、自分のアイデンティティ(のようなもの)はあの土地で育まれたものなんだなぁと強く意識したことがありました。
僕はファッションについてしか体験していませんが、ものごとを俯瞰で見られるようになると、視野が広がって肩の力も抜けていいミックス具合になるんじゃないかなと思います。もちろんその前に熱狂とか没頭とかがあっての俯瞰ではあるんですけれどね。
1980年代や1990年代にも同じようにいいエッセンスがあって、たぶんそのいくつかは体験してきた僕の中に留まっていて、そのつど出てきたり引っ込んだりして、絶対に譲れないトコロとか聞いてみればそれもそうかと変えられる部分もあったりして僕のスタイルになっています。
たぶんみなさんもそうでしょうね。まあ、ファッションなんてしょせん見てくれですし、でも、知識とか経験とかがあった上での見てくれにはにじみ出る何かがあって、されど見てくれでもあるのですね。いずれそういうトコに行けたらいいなと思います。明日は3月11日ですね。