日本製・アメリカ製
2013/12/29

左下のちっちゃいNB はTAIWAN 製でした
実力派の日本製
【Shirt】 Warehouse Cotton flannel shirt
【Vest】 Centinela Chimayo vest
【Sweat】 TOPAZ Full zip sweat parka
【Pants】 Warehouse 1001XX (→New Model)
【Shoes】 Russell Moccasin Matthews別注 Zephyr boots
【accessories】 ficouture Cross turban
3月です。徐々に暖かくなってきてはいるものの、なかなか薄着に慣れない'73年製です。
ネルシャツとスウェットパーカの重ね着は大好きな組み合わせのひとつです。それぞれの大きさによって、シャツがインナーのときもあれば、写真のコーディネートの時もあります。
今日着ているTopaz のジップパーカは、肩からスリーブに向かってかなり細くなっていて、ジャストサイズのネルシャツのインナー使いにはかなりイイ具合です。
裏地起毛もフワフワで、タイトフィットでも肌当たりはソフトで気持ちいいです。着心地の良さや重ね着をイメージして作っているところは、さすがの日本製の細やかさですね。
首元にはficouture のCross turban。この前は談志スタイルでの紹介でしたが、こうやって使うことが多そうです。髪の長い人は自宅でリラックスするときの幅広ヘアバンドとしてもおススメです。ニットなのでもちろん保温性がありますが、coolmax を編み込んであるので、余計な熱は溜めないスグレモノ。こちらもさすがの日本製です。
再び芽生えたアメリカ製を摘み取ろうとするグローバリズム・モンスター
なぜ日本製日本製と連呼したかといいますと、Wall Street Journal にこんな記事が載っておりました。
『最後の米国製スニーカー、靴関税撤廃の動きに不安 (2013.03.01)』
アメリカ製スニーカーといえばモチロンNew Balance のことですね。このままだとアメリカ国内での生産が出来なくなるという内容です。以前もブログでちょこっと書きましたが、その後も状況はあまり良くなっていないようです。
日本にとっては農業製品や医療・保険部門に比べれば微々たる極々少数向けのインパクトですし、アメリカ自身が輸入靴関税を撤廃するかどうかなので、むしろ日本がどうこうではないんですよね。国内販売分も東南アジアなど国外に工場があるメーカーにしてみれば願ったり叶ったりなわけです。
一方、国内生産のNew Balance にしてみればもともと輸入関税は関係ありませんし(原材料の輸入はあると思いますが)、関税が撤廃されれば販売価格差やシェアに大きく影響するだろうから、そうなったらアメリカ国内で生産を続けることは出来ないだろうという内容です。
もし日本がTPP に加盟することになれば(他の部門はおいといて)、アメリカからのインポートウェアも自ずと安くなるでしょうね。でも、安く買えるとしても以前の様にアメリカ製でなくなった後だったとしたら。
おそらく洋服好きのなかでも「アメリカ製」にプライオリティーを置く人の絶対数なんて極少数と思います。別にどっちでもいいじゃん?という声が大きいだろうなのは分かっているのですが。

組み合わせてるだけでも楽しい
アメリカ国内でだけですが、何とか生産量をキープしようとこんな個人オーダーもやっているんですよね。ベースになるスニーカーはもちろんMade in USA です。日本でも出来るようになれば嬉しいですが、日本は 「ショップ別注」 のネームバリューが強いので、戦略的にこのシステムの導入はないかなと推測します。
Apple の製品をアメリカ国内で生産するためにはどうしたらいいかとオバマ大統領に尋ねられたジョブズが、「そんな仕事はアメリカに戻ってこない。不可能だ」と答えたのも有名な話ですが、それから時が経ってどうやらソロバン勘定も合ったようで、Apple はMac のアメリカ国内生産を2013年中に始めると発表しましたね。
「自分たちの目の届くところで作った方がクールだ」 とする向きはアメリカ国内のアパレルでも生まれてきているので、日本製とともに何とかその芽が育ってほしいなと、いち洋服屋は願うわけなのです。