Matthews' Issue

アメカジオンラインショップのマニアックブログ。アメリカンカジュアルは面白い!

道具だからこそ

      2013/11/27

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Topaz の新作ワーカーズシャツ「TEXAS」 が入荷しました。

インディゴのロープ染色の平織り生地にホワイトの経糸を織り込んであります。コットン100%ですが、ムラ糸を使った粗めの織りでリネンのようなシャリっとした肌触りです。アームホールが広く、スリーブからカフスもゆったりしたパターンが採られています。前立て裾のラウンドしたシルエットと相まって古いスモックの様な柔らかい印象のシャツです。

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こちらはカシミアタッチツイルのネイビーチェック。

名前の通りふわっとした柔らかい生地が、丸みのあるシャツのラインによく合っています。広めのカフスで手首に巻いたアクセサリーや時計が引っかかってダブつくこともほとんどなく、ストレスフリーです。チンストラップにギャザープリーツ、エルボーパッチなどなど凝ったつくりのシャツではありますが、あまりそういう見方にはとらわれない方がいいのかなと思います。

耐久性と機能美と

501XX を目標に始まった日本のアメカジ熱は、エンスージアストな作り手がさらに深く掘り下げ、歴史を紐解きながら、本家本元が舌を巻くような極地を目指し続けています。

クールジャパンというのは、50をだいぶ過ぎた政治家がゴスロリファッションをすることでは決してなくて、欧米のそれとは全く違う観点から作り出されたモノコトの真新しさに対する賛辞であって、また、それを大声で喧伝することのない作り手の佇まいを指してもいると思うのです (「俺ってクールだろ」 と自ら言うことのダサさといったら)。

今でこそマンガやボカロなどのポップカルチャーをクールジャパンと呼ぶ傾向がありますが、“japan” は本来漆器のことです。細かい工程を何度も繰り返すのは、出来上がりの美しさが大切であるのと同時に、日常で使うのに欠かせない耐久性が求められる道具だからだと思うのです。

内側に縫い付けたタグのステッチが露出しないところに作り手の配慮を感じます

内側に縫い付けたタグのステッチが露出しないところに作り手の配慮を感じます

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そうです、道具なんです。

アーリーアメリカンワークウエアもまた、ハードな環境で壊れない様に縫製を一列多くしたり、厚ぼったいウールの背広とスラックスよりも軽くて乾きやすいコットン素材で、工具用ポケットが手の回しやすいところにあるようにと創意工夫の上に考え出された道具なんだと思います。

1900年代初頭のボロボロのワークウエアを最初に見た日本のアパレル人は、「これは凄い」「美しい」 と思ったはずです。別に服に興味がなくても例えば、目分量でもミリ単位で仕上げられる金属加工や、2000GTの流れるようなボデーライン、現代の技術を用いても容易に思いつかない耐震性を持つ五重塔を、見て単に美しいと思える感性が日本人のDNAにはあるんだと思います。
(その技術をスカイツリーに応用するとか! そういうの大好きだ!)

古くさいディテールのシャツには、それと同年代仕様のベルトループのないワークパンツをサスペンダーで吊って穿き、ヴィンテージブーツを合わせ、ヤレた革質のバッグを肩から下げるべしという流れも一時ありましたが、でも僕たち日本人がこのあたりを追求するとコスプレ感が濃くなるのも否めません。僕もその流れに乗っていた時期がありましたし、基本をなぞるのは大切なことなのでどうこう言うのも野暮ではあります。趣味のモノなど周りに迷惑をかけていなければ、本人の心地良さを追求していって全く問題ありません。
(のめり込む程周りが見えなくなりがちではありますが…)

ですがもし、自分の心地良さと同じくらいにさりげなくもありたいのなら、コスプレ期はあってもなくても、いやむしろ行き過ぎた感を経験していればこそ、今度は道具のように日常のモノとして肩肘張らずに着ればいいと思います。それだけであなたが思っている以上に、周りにはなんとなく(なんとなく、でいいんです)あなたの好みとモノの良さは伝わってます。

意外な人から、「それカッコいいね、詳しくないからよく分からないけど」 と言われた経験もあるんじゃないですか?色落ちした古着の501に合わせるだけでも、たぶん。

この丸っこい腕回りのシルエットがポイントです。いい雰囲気

この丸っこい腕回りのシルエットがポイントです。いい雰囲気

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